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商店街・老舗企業の事業承継におけるM&A活用例 ― 地域のにぎわいを守るための新しい承継のかたち ―

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2026.03.23
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はじめに:商店街と老舗企業が直面する承継の課題

 日本各地の商店街には、長年地域に親しまれてきた老舗企業が数多く存在します。
 和菓子店、精肉店、老舗食堂、呉服店、金物店など、地域の暮らしを支えてきた店舗は、その街の歴史や文化そのものとも言える存在です。

 しかし近年、こうした商店街では次のような問題が深刻化しています。

経営者の高齢化
後継者不足
消費者の購買行動の変化
大型商業施設やECとの競争
空き店舗の増加

 とくに大きな問題となっているのが事業承継問題です。
 多くの老舗企業では、親族内に後継者がいないことから、長年続いてきた店舗であっても廃業を余儀なくされるケースが増えています。

 その結果、

商店街の空き店舗が増える
人通りが減る
地域の魅力が失われる

 といった負の連鎖が生じる可能性があります。

 こうした状況の中で注目されているのが、M&Aを活用した事業承継です。
 M&Aは単なる企業売買ではなく、地域の事業を次世代へつなぐ手段として活用されるようになっています。

 本コラムでは、商店街や老舗企業の事業承継においてM&Aがどのように活用されているのか、その具体例やポイントについて解説します。


第1章 商店街・老舗企業が抱える承継問題

1 後継者不足の深刻化

 商店街の店舗の多くは、家族経営で成り立っています。
 しかし、近年は次のような理由から後継者が見つからないケースが増えています。

子どもが都市部で就職している
小売業の将来に不安がある
収益が安定しにくい

 その結果、経営者が高齢になっても事業を続けざるを得ず、最終的には廃業という選択をするケースも少なくありません。


2 商店街の衰退

 店舗が一つ閉店すると、その影響は周囲にも広がります。

 例えば、

空き店舗が増える
来街者が減る
他の店舗の売上も下がる

 といった形で、商店街全体の活力が低下してしまうことがあります。

 老舗店舗の廃業は、単なる一企業の問題ではなく、地域経済やコミュニティにも影響を与える問題と言えるでしょう。


3 経営ノウハウの不足

 老舗企業の中には、商品力や技術力があるにもかかわらず、

マーケティング
SNS活用
EC販売

 といった分野が十分に活用されていない場合もあります。

 そのため、新しい経営手法を取り入れることで、事業を再成長させる余地がある企業も少なくありません。


第2章 商店街事業承継におけるM&Aの役割

 商店街や老舗企業の事業承継では、M&Aが次のような役割を果たします。


1 第三者承継の実現

 M&Aによって、親族以外の第三者が事業を引き継ぐことが可能になります。

 これにより、

店舗を閉めずに済む
ブランドや屋号を残せる
従業員の雇用を守れる

 といったメリットがあります。

 特に近年では、地域ビジネスに関心を持つ若い起業家が老舗企業を承継する事例も増えています。


2 新しい経営ノウハウの導入

 新しい経営者が入ることで、

デジタルマーケティング
EC販売
商品開発

 などの取り組みが進む場合があります。

 これにより、伝統的な店舗であっても新しい顧客層を取り込むことが可能になります。


3 地域ブランドの維持

 老舗企業は地域のブランドでもあります。

 M&Aによって店舗が存続すれば、

観光資源の維持
地域文化の継承
商店街の活性化

 といった効果も期待できます。


第3章 商店街M&Aの主な活用例

 実際には、商店街の事業承継ではさまざまな形のM&Aが行われています。


1 若手起業家による承継

 近年増えているのが、若い起業家が老舗店舗を引き継ぐケースです。

 例えば、

  • 老舗カフェを若手経営者が承継
  • 和菓子店をパティシエが引き継ぐ
  • 古書店を文化系起業家が承継

 といった例があります。

 このような承継では、伝統を残しながら新しい要素を取り入れることで、店舗の魅力を高めることができます。


2 同業企業による買収

 同じ業種の企業が店舗を引き継ぐケースもあります。

 例えば、

地元食品会社が老舗店を承継
同業の飲食企業が店舗を買収

 などです。

 この場合、既存の経営ノウハウを活用することで、事業の安定性を高めることができます。


3 地域企業による承継

 地域の企業が商店街の店舗を承継するケースもあります。

 例えば、

地元企業が地域ブランドを守るために買収
観光事業者が老舗店舗を承継

 といった形です。

 こうした取り組みは、地域全体の活性化にもつながる可能性があります。


第4章 M&Aを成功させるポイント

 商店街の事業承継を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。


1 ブランドや屋号を尊重する

 老舗企業では、屋号や歴史が重要な価値を持っています。

 そのため、M&A後も

  • 店名
  • 商品
  • 店舗の雰囲気

 などを大きく変えすぎないことが重要です。


2 従業員との関係を大切にする

 商店街の店舗では、長年働いている従業員がいることも少なくありません。

 こうした従業員は、

顧客との関係
商品知識
地域とのつながり

 といった重要な役割を担っています。

 そのため、M&A後も従業員との関係を大切にすることが成功の鍵となります。


3 地域との関係を維持する

 商店街は地域コミュニティの一部です。

 そのため、

商店街組合
地元イベント
地域活動

 などへの関与を続けることが重要です。

 地域との関係を大切にすることで、店舗への信頼も維持されます。


第5章 経営者が考えておくべきこと

 商店街の経営者が事業承継を考える際には、次のような点を意識することが重要です。


1 早めに承継を検討する

 事業承継には時間がかかります。

 M&Aを検討する場合でも、

買い手探し
条件交渉
引き継ぎ

 などに一定の期間が必要です。

 そのため、早い段階から準備を進めることが重要です。


2 店舗の魅力を整理する

 老舗店舗には、次のような強みがあります。

長年のブランド
常連客
地域との信頼関係

 これらを整理することで、買い手にとっての魅力を明確にすることができます。


3 理念を共有できる相手を選ぶ

 商店街の事業承継では、単に価格だけでなく、

店の理念
地域との関係
従業員への配慮

 なども重要になります。

 そのため、理念を共有できる買い手を選ぶことが大切です。


おわりに:M&Aは商店街再生の一つの手段

 商店街や老舗企業の廃業が続けば、地域の魅力は徐々に失われてしまいます。

 しかし、M&Aを活用することで、

店舗を存続させる
新しい経営者を迎える
地域のにぎわいを守る

 といった可能性が広がります。

 M&Aは単なる企業売買ではなく、地域の歴史と文化を未来につなぐ仕組みでもあります。

 経営者にとって事業承継は大きな決断ですが、地域の未来を考えるうえでも、M&Aという選択肢を前向きに検討する価値があると言えるでしょう。


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